我々の扱う廃棄物とはどんなものがあるでしょうか?
少し例を挙げてみます。
1.使用済みの鍼
2.自分で鼻をかんだティッシュ
3.掃除に使った雑巾
4.患者さんの血液の付いたガーゼ
5.使用済みのアルコール綿球
6.コンビニ弁当の弁当ガラ
7.通販で買った資材の段ボール

この中で、捨てるのに気を付けなくて良いゴミはどれでしょうか?
考えるまでもありません。2、3、6、7ですね。
一般的に医療機関から出る廃棄物はすべて産業廃棄物として扱いますが、これらは一般的な家庭からも出る普通のゴミです。
特別の注意を払わずとも捨てて問題はありません。(ゴミ出しのルールは守ってくださいね。)

では、逆に考えると1、4、5は捨てるのに気を付ける必要があります。
なぜでしょうか?

一般的に医療機関から出る廃棄物はすべて産業廃棄物として扱います。
なので、前述の2、3、6、7は産業廃棄物として扱う必要があります。
ただ、特別な注意が必要なものではありませんので、「その他の産業廃棄物」となります。
それに対して1.4.5は「特別管理産業廃棄物」として扱わなければなりません。
なぜなら、これらは患者さんに使用したものであり、他の人が使用した時に何かしらの病気に感染の恐れがあるためです。
「人から人に感染をしてしまう恐れがあるものなので、特別に管理して捨てなければいけない」というゴミになります。
患者さんの体液の付いたもの、血液の付いたもの、そのどちらかが付いた可能性があるもの、
いずれも十分に注意を払って扱わなければいけないものです。

時々、「ウチは”医療機関”ではないから鍼は家庭ごみとして捨てている」と言う方がいらっしゃいますがこれは大きな間違いです。
そもそも、産業廃棄物の処理は医療機関であるか否かで決められているわけではなく、廃棄するモノの性質で決められています。
いい加減に捨てて、ゴミの収集員が針刺し事故を起こした場合、誰の責任になるでしょうか? 次回は医療現場で出るゴミについてどのように考えるかを解説していきます。