多職種との連携1 -カルテ開発のきっかけ-

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現在、鍼灸サポートの販売サイト鍼灸サポート.comでは鍼灸マッサージ用の記録用紙(いわゆるカルテ)を開発、販売しています。
そもそもこのカルテの開発に至ったのには大きく2つの理由があります。
1つ目は、より患者様に適した施術が行えるようにすること
2つ目は、東洋医学的な観点にこだわらず、西洋医学的な専門職者とも情報共有し、患者様の全身の健康に寄与できるようなツールを、東洋医学に携わる職種から発信することでした。

実は、鍼灸サポート.comや本ブログを運営しているメンバーは一人ではありません。
もしかしたら、ブログの内容から複数人が交代で書いているのかな?と察してくださった方もいらっしゃるかもしれませんが、その通りなのです。
全員が鍼灸師という訳ではなく、医科、歯科など様々な医療分野の有資格者や、法律分野で活躍したメンバーが、これまでの経験や気付きを基に東洋医療分野における提案をしています。
そんな様々な視点を持ったメンバーだからこそ、このカルテが誕生したと言っても良いかもしれません。

さて、今回から数回のブログは私が担当させていただきますが、私の経歴を少々ご紹介したいと思います。
私は医療職でありながら医療、介護、福祉の分野を橋渡ししてきた経験を持ちます。
このブログの読者にもきっといらっしゃると思いますが、ケアマネジャーとして多くの職種と共に一人の患者様をケアするという仕事をしてきました。
今回のシリーズは、このケアマネジャーという立場からのご提案をしてみたいと考えています。

さて、ケアマネジャーは主に介護保険の利用について、様々な資源の活用とコーディネートを行います。
しかし、在宅で生活や療養をされる患者様(ケアマネジャーは利用者やクライアントと言うのですが)のニーズ(要望・課題)は様々です。
この要望に応え、課題を解決し、より良い在宅での生活、療養を過ごしていただけているかを月に一度「サービス提供者会議」というミーティングの場を設けて確認しあうシステムがあります。

ここでは、患者様のケアに関わる職種が一堂に会します。
全身管理を行う主治医、看護師をはじめ、日常生活の介助や身体介護を行う介護職。
時にはご本人やご家族、福祉機器レンタル会社の方や、行政サービスに関わる問題がある場合には役所の担当者に出席を依頼することもあります。

つまり、「サービス提供者会議」は医療の専門家だけでなく、専門知識のない方や違う専門分野の有資格者と共通の話題で話し合う場なので、院内カンファレンスのように専門用語だけで話を行うわけにはいかないのです。
また、多忙な多職種が集まる会議はそうそう長く時間を取ることができません。
要点を端的に示して問題解決方法を手早く探ることも必要ですし、会議に出席したメンバー全員が同じレベルで問題や課題に取り組めるような情報共有が不可欠でもあります。

限られた時間を有意義にすることは、進行役としてのケアマネジャーの役割でした。
そこで私がお願いしていたことは、提示する資料や経過報告などはできるだけ図示して、専門知識を持たない人でも分かりやすいようにしてきてもらうことでした。
文字や会話だけで分かりづらいことは、ビジュアル化してみると非常に明確になります。

鍼灸サポート.comで開発した「鍼灸マッサージカルテ-施術録」の裏面には詳細な全身図がありますが、ついつい文字で書き込みたくなる内容を、ぜひこの図上に起こしていただければと考えて開発しました。

鍼灸師の皆様は、往療という形で在宅医療に携わる立場です。
もしかすると、リハビリテーション職種の一部として会議に呼ばれることがあるかもしれません。
そんな日のために、ぜひ「多職種と情報共有しやすいツール」を作り上げていただければと思っています。
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