医療廃棄物とは

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今回は医療現場で出るゴミについてどのように考えるかを解説してみます。 良く「医療廃棄物」という言葉を耳にしますが、医療廃棄物とは何でしょう? 前々回の記事では「一般廃棄物」と「産業廃棄物」という言葉は出てきましたが、「医療廃棄物」という言葉は出てきませんでした。 法律上「医療廃棄物」はどのように定義されているのでしょうか? 実は、法律上は「医療廃棄物」という区分はありません。 医療廃棄物の実際の中身は産業廃棄物と特別産業廃棄物なのです。 では、医療廃棄物とは何でしょうか? 一般的には「病院、歯科医院、薬局、研究施設などで発生し、家畜・動物病院でも人間のものと同等に収集されるもの」と言ったところでしょうか。 この定義の廃棄物をまとめて「医療廃棄物」と言っています。 医療廃棄物は、人体に感染の可能性のある「感染性廃棄物」と、「非感染性廃棄物」に分けることができます。 医療機関でも職員が食べたお弁当のゴミは普通は感染性のないものと考えられますし、病院で窓ガラスの割れたガラス片も感染性があるとは考えにくいため、医療機関であるからと言って必ずしも感染性の物とはなりません。 しかし、大切なのはここではなく、我々の仕事で怖いのは人に感染する恐れのある廃棄物が出るということ。 感染性廃棄物の施設内における移動は、移動の途中で内容物が飛散・流出するおそれのない容器で行うものとされ、これには使用後に密閉できる専用のプラスチックBOXを用いることが一般的です。 注意したいのは、「使用済みの鍼も感染性廃棄物として廃棄する」ことを環境省の「廃棄物処理法に基づく感染性廃棄物処理マニュアル」で規定されていて、この通りに処理しなければいけません。 感染性廃棄物を廃棄するためには、定められた方法で廃棄する必要があり「マニフェスト」と呼ばれる書類が必要になります。(最近はマニフェストも電子化され紙でない場合もあります。) 次回はこの「マニフェスト」について解説します。
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