医療事故・医療過誤の防止 ~定義編~

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前回は、インシデント、アクシデントについて記事を書きました。

インシデント、アクシデントの定義は説明しましたが、どのような時に発生したとみなされるのでしょうか?

まず、大前提があります。
それは「患者さんに害を及ぼさない」と言うこと。
医療に携わる者として患者さんに悪影響を与えていたら、それは傷害にしかなりません。

「医療過誤」「医療事故」と似たような言葉を使いますので、ここでは次のように定義します。
医療過誤:医療者が十分に手を尽くしたが事故が発生してしまったもの。
医療事故:医療者の準備、知識、技能が十分でなく、事故が発生してしまったもの。
※ 一般的には医療事故の一部として医療過誤があります。

この医療事故と医療過誤の差はどのようなところにあるのでしょうか?
患者さんに悪影響を与えないためには、まず「この施術が、患者さんにとって悪影響がないか?」を考えます。(専門的には「予見」と言ったりします。)
そして、この考えた結果、「患者さんに多少なりとも悪影響が出る可能性」があった場合には、その悪影響を回避する義務があります。
その考えうる悪影響を回避したにも関わらず、事故が起きてしまった時に医療過誤が起きます。

図にすると下のような感じです。

事故

「患者さんに悪影響がないかなどの考慮、予見」ですが、施術当時の医療水準で考えられる悪影響かどうかが問われます。
施術者個人のレベルではなく「医療水準」ですので、いい加減な施術を行っていれば予見していないのと同じになってしまいます。

事故を起こせば資格停止や資格はく奪だけでなく、患者さんへの賠償なども行わなければなりませんし、そうなるとお店にいらっしゃる患者さんもいなくなってしまいます。

「事故を起こしても保険に入っているからいいや」ではなく、事故を起こさないようにする心構えもしっかり持ちたいですね。
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