インフォームドコンセントの第一歩(その3)

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先日よりインフォームドコンセントに関する話題を綴っていますが、本日もその延長のお話です。

4月といえば新年度、新学期。
新しいことが始まる季節です。

知人に医療系の専門学校の教員をしている人がおり、新入生を迎えるワクワクやドキドキ、はたまたどんな授業や実習をしようかと思案している話を聞きました。
その中で、「医療従事者の教育も変わってきたんだな」と感じる話題がありましたのでお伝えしたいと思います。

皆さんはご自身の学生時代、そういえば実習中に名札を着用していたな、と思い出される方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今でもそれは変わらずに行われているそうで、もちろん、教員が学生ひとりひとりを把握するために着用させています。

しかし、その着用について「意義(意味・目的)」を指導された方はあるでしょうか。

実習中のルールというだけでなく、その教員曰く、名札の着用について4つのことを教えているとのことです。

1.自らの身分を明示することで、患者様に安心感を持ってもらう習慣を身に付ける
2.自らの身分を明示することで、仕事に対する責任を自覚する
3.所属を明らかにすることで仲間を認識し、協働(協力して仕事を行うこと)する意識を養う
4.上の1、2、3を通じて、将来有資格者として責任を持った施術を行う習慣を獲得する

なるほど、と思いました。
こんな当たり前のことですが、意味や理由を知って実行するのとしないのとでは、大きな違いがありそうです。

あはき師の養成においては、まだまだ徒弟制度のなごりが多くあり、教育という観点では不十分なケースもあると聞きます。
「見て学ぶ」「見て(技術を)盗む」「習慣の中で体得する」
こうした教育も学生の自主性や、将来有資格者となってからの自己研鑽の姿勢を養う上では不可欠な教育方法かもしれません。

ですが、患者さんという我々を頼って来院される方々のことを、その立場に立って考えた場合、意味も分からずにとった行動ではやはり信頼関係を深めることはできないのでしょう。

技術だけではない、人間性の高い施術者が、私たちの現場にこれから多く来てくれることを願って止みません。
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