患者の望むカルテとは?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
患者さんは自分のカルテを見たいと思うでしょうか?

患者さんが自分のカルテを読むとしたら、どんなことを知りたいと思うでしょうか?
また、どんなことが書いてあれば満足してもらえるでしょうか?

ご存知の方も多いと思いますが、カルテは施術者のものではなく、患者さんのもので、施術者は情報をお預かりしていると解釈されています
患者さんの満足を目的にカルテを書くのは、患者さんの利益を考えると正しいこととは言えません。しかし、日々の記録業務をしっかり行った結果、患者さんの満足を得られるのであれば、これに越したことはありませんよね。

患者さんが、自分のカルテを見て知りたいことを想像してみると…

1.「自分の症状などが、自分の伝えたとおり正しく把握され、理解されているか?
 これは確実に知りたいところでしょう。
2.「自分から聞き取った情報が整理され、所見などを根拠に科学的判断がされていることを裏付ける内容。
 これは施術内容の安心感につながりますね。
3.「適切な施術が行われ不正な請求がされていないこと。
 商売をする上での大前提ですが、誠実にやっているのが分かれば、信用にもつながります。
4.「症状の改善のメド
 わかれば苦労しないですが、一番知りたい内容でしょう。


1の「自分の症状」はカルテの主訴や現病歴、治療歴などの情報が自分(患者さん)が話した(もしくは書いた)通りにカルテに書かれていれば患者さんはきっと満足してくれるでしょう。
しかしながら、患者さんが一生懸命訴えた内容や詳しく説明した内容が全く書かれていなかったり、簡単にメモ書きしかされていなければ、患者さんは不満に思うどころか「この店に通うのはやめよう」と思ってしまうかもしれません。
2の「科学的判断」ですが、「なんとなくこの施術」や「経験上これで良い」では患者さんにとっては0点のカルテです。当たり前ですが患者さんは施術者ほどの知識がありません。説明するくらいの気持ちで書けば、見せたときに分かりやすい無いようになります。
3の「適切な施術」これは商売人として以前に、人として当たり前ですよね。
4のメドは最初から分かれば苦労しません…(笑)

どれもこれも、患者さんの立場になって考えれば至極当然の内容です。
患者さんにしてみれば、施術者が自分の立場になり、自分に寄り添って自分のために一生懸命に施術をしてくれているという姿勢が大切です。これを裏切ってしまうと「お金払っているのに何も良くならない」と言われてしまいます。このようにならないようにするためにも、患者さんの主訴と症状が医学的には関係のない内容であっても「患者さんは○○が△△であると考えている。テレビで××と言っていたのを見て心配している」のように書いておけば患者さんにカルテを開示しても、トラブルになるどことか「自分の言ったことをしっかり聞いてくれている。」と思ってもらえるでしょう。
このように、小さなことでも患者さんか感じていることも記録しておくことで、次回の施術時に患者さんに「この間の○○の件ですが、調べたら△△は関係なく、□□のようです。」に説明すれば患者さんも「この人は私のために一生懸命努力してくれている」と感じるでしょう。

鍼灸マッサージ院で施術を行っているとどうしても「症状の緩和をする」方向に目が向きがちですが、患者さんに安心して施術を受けてもらうことも重要なことです。
患者さんの何気ない一言に重要なヒントが隠れていることもあるため、患者さんの言葉を一言一句間違いないようにとは言いませんが、患者さんの思っている内容と書いている内容にできるだけ祖語が無いように書くことで安心して施術を受けてもらえるきっかけにもなると思います。

患者さんの望んでいるカルテと言うのは、技術的な内容だけでなく、患者さんへの寄り添い方の表れているものでもあります。日々の思いがダイレクトに出るものですので、自分の思いを表現するカルテにしても面白いかもしれませんね。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。

コメントを残す